開催記録:2020年11月29日(日)

 

第8回   アート対話カフェ オンライン

日 時:2020年11月29日(日)10:30~12:00
題 材:1本目「田宮坊太郎之話」
2本目「A Bazaar」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
今回はアート対話カフェ@福岡への初めての参加者を含め、
合計5名の方にご参加いただきました。

日本史や世界史など広い分野に明るい方が多く、
絵画の知識はなくとも非常に深い考察ができました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
1枚目「田宮坊太郎之話」

珍しく日本画ですね。
私はまず右側の坊主のなんとも言えない表情が印象的でしたが、
皆さんからもいろいろな意見が出ました。

「右側の坊主と左側の女性は主従関係なのでは?」
「『左側の女性』と言ったが男性にも見える。」
「坊主がサボっている」
「花の大きさや生え方に違和感を感じる→作者の強調したいことがあるのでは」
「蓮=仏、労働=現実を表していて、絵の右側と左側で対比を表現しているのではないか」
「黄色い花はへちまでは?へちま=日常的な植物=俗世の象徴」
「背景がハリボテのように見えるので、演劇の位置場面を描写しているのでは?」
「主従関係だと思ったが、よく考えるとどちらも上流階級の人間かも・・・」

深く観察し、他の方の意見を聞いていくうちに、
第一印象とは違った見え方をすることもしばしば。

大きな美術館では、ひとつの絵画を長く観察することは少ないのではないでしょうか?
「ひとつの絵画を」「みんなで」「対話しながら」鑑賞する対話型美術鑑賞ならではの効果ですね。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
2枚目「A Bazaar」

1枚目とは打って変わってなんだかワイワイガヤガヤ・・・にぎやかな雰囲気が感じられますね。
皆さんはどう感じたのでしょうか。

「カラフルな装い、幾何学模様、豊富な物品・・・当時栄えていたオスマン・トルコではないか」
「12人の盗賊ではないか。赤い帽子をかぶった人がちょうど12人ぐらいいるように見える。」
「並んでいるのはお店?それぞれの区切りの上部に看板のようにシンボルがぶら下がっている」
「右下の方に小さな人間がいるが、子供でもなさそう。
小人?現実の栄華に対するなにかの隠喩では?」
「目を引く中央の華やかさに対し、右下の方には影がある。
小人と合わせて貧困層を象徴しているのかも」
「右下に白い猫がいるが、白い猫は餌が取れないと言われているので
仕事が出来ない=貧困象徴。やはり右側は貧困を表現しているようだ。」

こちらもパッと見では気づきにくい部分の発見があったようですね。
「じっくり観察」して「見えることを根拠に考察」する。
たったこれだけで、第一印象だけでは得られない可能性を得ることができるのですね。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

今回の参加者の方から、こんな感想を頂きました。

「事実(絵に描いてあること)に基づく観察から仮説を立てる必要があるので、
何に於いても大切なスキル。最近よく聞く『アート思考』というものが理解できてよかった。」

「事実に基づいて考える」
まさに我々が大切にしている一つの側面です。

こんな体験を、ぜひ皆さんにも味わってもらえれば幸いです!

次回は12/19(土)10:30〜12:00です。

興味のある方は下記問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

【問い合わせフォーム】
https://art-dialogue-cafe.com/info/

Follow me!