~なぜ生徒は「校則だから」に納得できないのか?~

今日から、学校教育の視点から対話について議論できる記事を発信していこうと思います。
「えっ、でも君は教員でも何でもないじゃないか?」
「大人でもない君に教育の何がわかるってんだ!」と思った、そこのあなた!!
つい数年前まで、日本の学校教育を12年間受けてきた私。立派な教育経験者ですよ、一応(笑)

何も難しい複雑な教育の話をしようと思うのではありません。
私が、教育を受けてきた経験と対話を結び付けてお話をしようと思います。
「生徒が普段、学校生活で何を感じているんだろう?」
「あまり子どもたちとうまくコミュニケーションが取れていないかも?」といった悩みに、勇敢に立ち向かい、子どもの幸せついて真剣に考えている、教育に携わるすべての人に読んでもらえると嬉しいです。

私の経験をもとに、対話についての情報を随時、発信していきますね。

それでは、第一弾! ~なぜ生徒は「校則だから」に納得できないのか?~という気になる謎について対話的な側面から、解明していきましょう!

1.「校則だから!」と言ってしまいそうな2大事例

ここでは、まず子どもたちが大体経験するであろう「校則の不思議」について紹介します。
日本全国の学校でたびたび議論になる「子どもたちの問い」。
皆さんも直面したことがあるかもしれません。皆さんは、いくつちゃんと説明できますか?

Case 1. 制服問題

「スカート丈は膝にかかるように!」「前髪は目にかからないように!」
こんな先生たちの発言をよく聞いてきました、かなり。

そして、生徒曰く
「うるせぇ!なんでダメなんだよ!」
「めんどくせーな」

もはやテンプレートみたいな、この会話。そして、最後にセンセーとどめの一撃。
「校則に書いてあるだろう。」with ドヤ顔(笑)

Case 2. シャーペン問題

「こら!学校にシャーペン持ってきたらダメでしょう。鉛筆にしなさい。」


これを言われた、子どもたち。DNAに刻まれている本能かのように、こう即答。
「なんでダメなの?」

確かに、なんでダメなんでしょうか。先生? 少なくとも私は、これに対する納得いく説明を聞かずに育ちました。

それでは、問題!
Q.この2つのCaseについて「校則だから」という理由を使わずに、子どもたちを納得させることができますか?

少し頭の中で考えてみてください。いつもどのように納得させていますか?
特に、子どもたちの顔を思い出してみてください。わかってそうですか?それとも、まだ納得いってなさそうでしたか??

2.答えは1つ。「聴いてくれ。」

さあさあ、ここからが本題。
子どものときの記憶が新しい「私」が、当時何をしてほしかったのかを明かしていきましょう。

私が思った、先生にしてもらいたかったこと。それは、「聴いてほしかった」に尽きます。

「えっ?『理由を説明してほしかった』の間違いでは??」
「『納得のいく説明を聞きたかった』ではないのかね?きみ君?」

はい。ごめんなさい。間違いではないです、確実に。「聴いてほしかった」ですね。

なぜ、説明してほしかったではないのか。
それは、先生たちに反抗したり、聞き返したりするのには子どもたちが自分の意見を持っているからです。そして、その自分の意見が、実際に直面した問題と食い違うから、先生に問うのです。

「いや、またまた~。脊髄反射のようになんで?って聞いているだけでは?」
「小さな子どもが、理由をちゃんといえるのか?」

と、懐疑的になるのはわかります。でも、私が証言しましょう。持っていましたよ。私も仲の良い子も、その子の友達も。

「なんで制服を着なければいけないのか?別に校則は、生徒で決めていないから納得もしていないし、従う必要なんかない」
「シャーペンも鉛筆も書ければいいじゃん。先生は、シャーペン使ってるじゃん」

などなど。論理的かは置いといて、何も考えずに「なんで?」と聞いたりしませんよ。
たとえ、その先生が嫌いで反抗するにしても、嫌いだという理由はそこにあるのです。もちろん、その理由が論理的でなくて、感情的であったりすることもしばしばです。でも、そういった感情を覚えるのにも必ず理由があるんです。

でも、こういった意見を先生に言う前に、先生はいつも先に答えを言ってしまう。理由を述べようにも、子どもたちの言語持っている言語力ではうまく説明ができない。という子どもたちの現実…。

でもね、子どもたちは「小さな大人」じゃないんです。子どもは「子ども」です。

だから、時間をとって聞いてもらいたいんです。「なんで、そう思うの?」と。
うまくしゃべれなかったら、子どもたちが言えたことから推測して、「こう思うの?」と。

聴いてもくれない、話しても通じないと子どもたちがわかると、悔しいんです。心の中で。
そして、悲しい。何よりも。
そう、別に先生が憎いと思っているわけでは全くないんです。単に、それを察してくれないことで信頼関係が気づけていないだけなんです。

3.先生もあるでしょ?同じような経験

ただ、これって子どもだけに当てはまることだけでしょうか?いやいや、大人にもきっとあるはず。

例えば、学校の職場の環境はいかがですか?
「残業が多いんだよね。」
「職員会議が本当に長いんだよね。」
「これ、私の仕事ですかー!?」

といった、声は実際に学校の中で生徒として聞いてきました。いつも、頭に浮かぶのは正直言って先生の疲れた顔ばかり。
そりゃ、職場にも不満くらいありますよね?

でも、これらの質問や心の中の疑問って理由なしで生まれていますか?答えは、否。
「本当は、授業づくりを進めたい」
「今日は、早く家族のところに帰りたいな」

といった、理由があるはず。主観的でも良いんです。それは、正当な理由だと私は思います。だって、先生は人間ですもの、先生である前に。

でも、子どもたちはその心の疑問をすぐに聞いてきますよね?「なんで?」とすぐに。
これって偉いと思いませんか?うらやましいと思いませんか?

先生だって、心中では「聴いて欲しい!」って思うことがたくさんあるはずです。
聴いてもらえないから、不満やストレスが溜まっていくのだと推測できます。
ちゃんと、自分の思っていることを伝えられてスッキリしたいと思いませんか?言葉にできない想いだって、たくさんあるはず。

じゃあ、聴いてあげませんか?子どもたちの心の中を。

4.対話は聴いてあげる心構えから

さあ、ここまでどうだったでしょうか?えっ?長い?
でも、ある程度は納得してもらえたと信じています。

「校則だから」という解答がなぜ、子どもたちにとって間違えなのかは理解していただけたはず。

大事なことは、聴いてあげること、そして時間を取ってあげること。

子どもたちの声を聴かずに、対話は始まりません。聴いてあげたいという気持ちなしでは、いくら対話の方法を知っていても、対話は始まりません。

これを読んでいただけているということは、きっと「対話型鑑賞」に興味をお持ちで、そのスキルを現場で活かしていきたいと思っている方だと思います。

でも、その前にもう一度、「対話をなぜ子どもたちとしたいのか?」という理由を整理していただければと思います。

そこで、今まで私が記した気持ちや感情、体験から子どもたちも「対話がしたいと思っている」ということを感じてくださったならば、自分は日本中の子どもたちの代表になれた気がします。

5. まとめ

さて、今回は子どもがなぜ校則を理解するのが難しいかを議論していきました。

子どもたちは、みんな自分なりに考えている。でも、それを言葉にすることが難しい。だから、時には悔しがって泣いて、反抗してくることもある。それを、少しでも聴いてあげる態度を示すことで、立派な対話が生まれる。時間をちゃんと取って気長に対話してみる。こうして、子どもたちの考える力、他者の意見を受け入れる力、語彙力などの養うことができると思います。

普段の生活の中で、皆さんは対話をしていますか?気づかないだけで、日々の生活は対話の材料だらけ。特に、学校という場所は対話をする材料が、そろいにそろった宝箱のような場所です。そんな環境を存分に生かせるような学校現場での普及を、これを読んだ皆さんに期待したいと思います。

Follow me!