自然に『自分の頭で考える子ども』が育つ  〜対話型アート鑑賞のすすめ〜

自分が親になれば、子供も社会に出て生き生き活躍する子に成長してほしいですし、

自分の興味に向かって、のびのびチャレンジできる子供に育ってほしいと思うはずです。

子どもの将来が不安になると、

「私立の小学校に入れなきゃいけないのかな?」とか、

「習い事をたくさんさせた方が良いのかな?」と考えてしまうのではないでしょうか。

しかし、世の中には英才教育を受けなくても「好奇心旺盛で、地頭のいい子」はたくさんいます。

逆に、いくら多額の教育費を払っても「自分の頭で考えられない子」もいるはずです。

今回は、「地頭のいい子どもの特徴」と、

そんな子に自然と育つ『対話型鑑賞法』についてご紹介します

『地頭のいい子供』の特徴ってなに?

では、「地頭のいい子ども」とは、どんな子でしょうか。

「地頭のいい」とは、「観察力が優れている」と言い換えることができると思います。

「観察力が優れている」とは何かを見たり聞いたり、または体験した時にそれを深く考えて、

自分なりの答えを見つける力です。

具体的に言うと、

  1. 様々な物事に疑問を持つことができる
  2. 多角的な視点で、物事を考えることができる
  3. 論理的に考えることができる
  4. 人とのコミュニケーションが上手

この4つが自然と上手にできる子どもが、

いわゆる「地頭のいい子ども」と言えそうです。

①様々な物事に疑問を持つことができる

地頭のいい子どもは普段の出来事に対して、たくさんの『?』を持っています。

  • 月を見て、なんで光ってるんだろう?
  • この花にはなんでとげがあるのに、こっちにはないのかな?
  • 魚は海の中で、どうやって息してるんだろう?…などなど。

みんなが当たり前に見過ごす些細なことに、次々と疑問が湧いてくるのです。

特に、AIが様々な場面で活用されるこれからの時代には、

正しい答えを出すことより、自ら問いを見つける力の方が重要になってくるはずです。

正解を出すだけならコンピューターでもできますが、新しい疑問を生み出すことは人間にしかできません。

今までも、常識に疑問を持ち続けてきた人が偉業を為し遂げた事例はたくさんあります。

②多角的に物事を考えることができる

頭のいい子供は、いろんな角度から物事を考えることができます。

例えば、
「赤信号で渡るのは絶対にいけない!」とみんなが言ったとしても、

頭のいい子どもは
「でも、救急車は人の命がかかっているから、赤信号で止まる救急車は良くないよね?」

「それに、信号がない国もあるし、赤信号で渡るのはよくない!と決めつけるのはどうなんだろうか?」

と考えることができます。

人の噂や意見は一つの情報に過ぎないことを知っているので、

自分でできる限りたくさんの判断材料を集め、

その中から、自分なりの答えを導くことができるのです。

③論理的に考えることができる

頭のいい子供は、事実(根拠)に基づいた意見を言う癖がついています。

「なんとなくそう思うから!」で答えることはありません。

「日本は清潔でいい国だ!」と言う曖昧な意見ではなく、

「日本ほど、安心して水道水を飲める国は他にはない」と、

根拠を持って自分の意見を言うことができます。

社会に出ると、特にこの「根拠を持って話せる力」が学生時代より一段と必要になってきます。

この力がなければ、人を納得させることができす、自分の話にも耳を傾けてくれなかったりします。

『説得力』のある話し方を身につける方法 〜対話型美術鑑賞で「話す力」を身につける〜

人とのコミュニケーションが上手

頭のいい子供は、常に聞き手のことを考えて、自分自身の意見を伝えようとします。

相手の気持ちや目線に立ちながら伝えようとし、感情ではなく丁寧に言葉で伝えることができるのです。

また話し方だけではなく、人の話を注意深く聞くことができます。

自分の理解できない様な話でも、常に相手は何を伝えたいのか?と考えながら、

相手の価値観を理解しようと努めます。

コミュニケーションは個人の力だけでは成立しないことをよく理解しているのです。

観察力は学校で習うものではない

観察力は知識や情報のように学校で教えることはできません。

そもそも、学校は一定のカリキュラムが用意されていますし、その中で観察力を指導する様な時間は、

なかなかとることができません。

観察力とは、普段の生活の中で養われるものです。

友達と川に遊びに行ったり、ギターを引き始めたり、友達と喧嘩したり。

なので冒頭でも挙げた様に、高い教育費と比例するわけではないのです。

それよりも、小さな頃から子供の関心ごとにきちんと耳を傾けたり、

邪魔をしない様な環境を作ってあげることが大切です。

子どもの観察力を高めるためにに親が避けるべきこと

それでも親や先生達は、子供のやることにすぐ口を出してしまいがちです。

子どもが一生懸命考えていても、すぐに答えを教えてしまったり、

他人の価値観を押しつけてしまいます。

それが続くと、到底考える力は身につきませんよね。

例え導き出した答えが常識とは違っても、自分の頭で考えたものに対しては称賛を送るべきです。

これまでの教育方針では、人より正確に覚えることを重視してきました。

その結果、自分で考えられない子供が増えているのかもしれません。

観察力が自然と身に付く対話型鑑賞法

対話型鑑賞は答えではなく、疑問を与える教育方法です。

一つのテーマ(例えば絵画)をみんなで見て、

ナビゲーター(ファシリテーター)が鑑賞者に問いかけながら、

「みる・きく・話す・考える」ということを知らず知らず繰り返し、

自然に論理的思考や、コミュニケーション能力を養うことができます。

この対話型鑑賞は、1980年代半ばにニューヨーク近代美術館(MoMA)のフィリップ・ヤノウィン氏が開発した美術鑑賞法です。VTS(Visual Thinking Strategies)と呼ばれます。元々は美術館に飾られる作品のキャプションだけを見る人々に疑問を持ったことから生まれました。

日本では、ACOPという名前で京都造詣大学の福のりこさんによって広められました。

対話型鑑賞では、鑑賞者がより多くの疑問が生まれる様にナビゲートしてくれるナビゲーター(ファシリテーター)がいます。ナビゲーターは答えや正解といったものを教えることは一切ありません。

鑑賞者は、じっくりと一つの絵画をみて、発見したこと、疑問に思ったこと、

感じたことを自由に発言することができます。。ただ自分達の眼で見たことから話が広がっていくのです。

そして対話型鑑賞の大きな特徴でもある、ナビゲーターの「どこからそう思うの?」という問いかけによって、

鑑賞者は自分の発言に対して、自然と絵の中から根拠を見つける癖を身につけることができます。

→ナビゲーターの役割って何?

対話を前提とした鑑賞ですので、自分とは異なる意見が飛び交い、自然と人の話も楽しんで聴くことができる様になるのです。そうすることで、多角的に見る力も自然と養われます。

→対話型鑑賞について詳しく知りたい!

子どもの観察力を高め地頭をよくするには日常習慣を見直すことが大事

子供の頃の感受性は大人になってからそう簡単に身につけることはできません。

もちろん、知識や情報はとても大切なものに変わりませんが、

普段の生活からより多く学ぶことのできる子どもは、どんな逆境に立たされても自分の力、

そして仲間と協力して解決することができるはずです。

子どものかけがえのない時間を机の上で過ごさせるより、

いろんな体験から多くを自ら学ぶことのできる子どもが増えていったら良いな、と思います。

どうも、ありがとうございました!

→対話型鑑賞について詳しく知りたい方はこちら!

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